おすすめの什器レンタル会社をご紹介します。

什器のレンタルサービスとは？

イベントや催事、展示会などを開催する場合に重要な作業のひとつとして会場の設営が挙げられます。そのなかでも、什器は会場の雰囲気や世界観を左右するうえで、とくに重要な設備のひとつといえるでしょう。

什器は購入する以外にも、レンタルという選択肢があります。ここでは、そんな什器の基礎知識や、什器レンタルの利用シーンについて解説します。

什器とは

什器は「じゅうき」と読み、本来は日常生活で使用する道具や家具、器具を指す言葉ですが、一般的には店舗やオフィスなどで使用する棚や大型家具などを総称して使われることが多くなっています。使用される場所や用途によって呼び方が異なり、店舗で使用するものは「店舗什器」や「店舗家具」、オフィスで使用するものは「オフィス什器」などと呼ばれます。

たとえば、小売店では、商品を陳列する棚やショーケース、ハンガーラック、試着室などが店舗什器にあたります。店舗のコンセプトや商品の魅力を効果的に伝え、売り場の世界観を形作る役割を果たします。また、オフィスではデスクや椅子、本棚、パーテーションなどがオフィス什器と呼ばれ、従業員が働きやすい環境づくりや、業務の効率化・機能性を高めるうえで必要不可欠な存在です。

什器レンタルの利用シーン

什器レンタルは、イベントや展示会、商業施設でのプロモーションイベント、ポップアップストアなど、短期間の利用を目的とした多様なシーンで活用されています。

たとえば、小売店が期間限定で出店する催事やポップアップストアでは、商品の魅力を引き立てる陳列棚や什器台、試着や試食を促すテーブルやカウンター、接客に必要なレジ台や受付用テーブルなど、用途に応じてさまざまな種類から必要な什器を選ぶことで、ブース全体のレイアウトが可能です。また、展示会や企業の採用イベントでは、バックパネルや什器フレーム、受付用のテーブルなどをレンタルし、少ない初期費用で企業の世界観を表現できます。

店舗やオフィスといった常設の場所以外で、短期間だけ什器が必要になる場合にレンタルを活用することで、購入するよりもコストを抑えられるだけでなく、イベントごとに最適なデザインやレイアウトを柔軟に実現できることが大きな特徴です。

什器をレンタルするメリット・デメリット

イベントや催事、展示会において、什器は会場の雰囲気作りや商品・サービスの魅力を伝えるうえで欠かせないアイテムです。什器は購入する方法もありますが、イベントなどの短期間で利用する場合は、レンタルサービスがおすすめです。

ここでは、什器をレンタルすることのメリットとデメリットを購入する場合と比較しながらご紹介します。

什器をレンタルするメリット

什器をレンタルすることには、コストやメンテナンスなどのさまざまな面でメリットがあります。ここでは、そんな什器レンタルのメリットを見ていきましょう。

コストを抑えられる

什器を購入する場合、初期費用が高額になり、とくに小規模なイベントや新規で出店する場合は大きな負担になります。その点、什器レンタルでは、初期費用を抑えて必要なときだけ利用できるため、大幅にコストを低減することが可能です。

短期間のプロモーションや季節ごとのディスプレイ変更に柔軟に対応したい場合にも、レンタルが適しているでしょう。

多様なデザインや機能の什器から選べる

什器のレンタルサービスは、つねに最新のデザインやトレンドに対応した多様な什器を取りそろえています。そのため、イベントごとに最適な什器を選んだり、店舗や企業のイメージに適したデザインの什器を設置できることも大きなメリットといえるでしょう。

レイアウトを柔軟に変更できることはもちろん、トレンドを意識した展示を行えるようになるため、売り場の新鮮みを保ち、来場者の興味を引きつけることができます。

設置やメンテナンスの負担がない

什器を購入した場合、自社で設置を行わなければならず、破損した際の修理やメンテナンスに多くの費用がかかるケースもあります。その点、多くのレンタル会社では、什器の設置やメンテナンスにも対応しており、つねに安全で清潔な状態を保ったうえで什器を貸し出しています。

そのため、自社で設置やメンテナンスをするのに比べて大幅に手間や負担を抑えられ、長期的な運用コストを抑えることが可能です。

イベント期間だけ利用できる

購入した什器は保管場所が必要になりますが、レンタルであればイベント期間中だけ利用できるため、余分な保管スペースを確保する必要がありません。また、イベントの目的や規模に応じて必要な数を確保しやすく、小ロットからのレンタルで無駄なく利用できるのが強みです。

このような点から、普段は店舗を持たないお店や小さなオフィスの企業でも気軽に利用できるでしょう。

リユースされるのでサステナブルである

什器の製造には多くの資源が使われます。そのため、繰り返し購入や破棄を繰り返すと、環境への負荷が懸念されるでしょう。

その点、レンタルは既存の什器を繰り返し利用するため、資源の無駄を削減でき、環境負荷を軽減する手段になります。使用後の什器はリサイクルされることも多く、廃棄物の削減にもつながり、環境に配慮した選択といえます。

什器をレンタルするデメリット

多くのメリットがある什器レンタルですが、利用する際に知っておきたいデメリットも存在しています。事前に理解し、レンタルで後悔しないようにしておきましょう。

長期的な利用ではコストがかかる

什器を長期間にわたって利用する場合、レンタル費用が購入費用を上回る可能性があります。たとえば、年間のイベント数が多かったり、ひとつのイベントを長期間開催したりする場合は、レンタルよりも購入した方がコストを抑えられることもあります。

什器の利用期間や頻度を考慮したうえで、レンタルと購入のどちらが費用対効果が高いかを比較検討し、本当にレンタルが適しているのかを判断することが大切です。

リユース品のため新品でないことが多い

レンタル什器は、以前の利用者が使ったものをメンテナンスして貸し出しているため、新品ではないことが多いです。そのため、新品の際の見た目や質感などが失われている可能性もゼロではありません。

しかし、レンタルサービスでは専門的なメンテナンスが施されており、つねにきれいな状態で保管や貸し出しが行われています。自社で什器を購入して管理する場合と比べ、清潔な状態を保つための手間や費用がかからない点は、むしろメリットといえるでしょう。

ラインナップが決まっており、そこから選ぶ必要がある

レンタルサービスでは、什器レンタル会社が用意した什器のなかから選ぶ必要があるため、自社のブランドイメージに合う特注品やオリジナルデザインの什器を利用することはできません。

什器のラインナップは各社によって異なるため、イベントの企画内容やコンセプトに合う什器があるかを事前に確認し、希望に合う什器がない場合は複数の会社の利用を検討するか、もしくはラインナップが豊富な什器レンタル会社を利用するとよいでしょう。

什器レンタルの費用相場

什器レンタルの費用は、什器の種類やグレード、レンタル期間などによってさまざまです。レンタル料金は、ほとんどのレンタル会社で1週間単位や1か月単位で計算されています。

ここでは、イベントや展示会でよく利用される什器の費用相場をご紹介します。

テーブル・展示台

テーブルや展示台は、イベントや展示会でとくに多く利用される什器のひとつです。アンティーク調のものから会議机のような長方形タイプまで、種類も幅広くあります。

費用相場は、小型タイプであれば1週間あたり3,500円程度から、高級感のあるデザインや大型のものであれば、1週間あたり1万9,000円程度になります。

受付カウンター

受付カウンターは、イベントの入り口などで来場者を案内するうえで役立ちます。費用相場は、1週間あたり3,300円から1万7,000円程度です。カウンターには、立ったまま利用できるハイタイプや、椅子を別途用意するロータイプなどがあります。

ショーケース

高級品や繊細な商品を展示する場合は、盗難や破損の防止になるショーケースがおすすめです。料金は、テーブルタイプや棚タイプなど形状によって異なります。費用相場は、1週間あたり8,000円から4万円程度です。

椅子

商談スペースを設置する場合や、ロータイプの受付カウンターを利用する場合は椅子も必要です。費用相場は、1週間あたり110円から2万円程度と幅広く、パイプ椅子のような簡易的なものから、アンティークデザインの高級なものまで料金に差があります。

什器レンタル会社を選ぶ際は何を重視する？WEBアンケートで調査

ここまで、什器レンタルの利用シーンや什器をレンタルするメリット・デメリット、什器レンタルの費用相場などについて解説してきました。しかし実際に什器のレンタルを検討する際、どの会社を選べばよいか迷ってしまうことも多いでしょう。

当サイトでは、什器レンタル会社を選ぶ際は何を重視するかについてのWEBアンケート調査を実施したので、ぜひ参考にしてみてください。結果は以下の通りです。

第1位は「ニーズに合った什器があるか」でした。たとえばアパレルの展示会ならマネキンやトルソー、食品関連のイベントなら冷凍ショーケースのように、必要な什器は異なります。それに加え、什器のデザインもレンタル会社によって異なるので、求める商空間を表現できる什器があるかもチェックするとよいでしょう。

第2位は「利用条件や料金プランは適しているか」でした。最短レンタル期間はレンタル会社によって異なるので、短期間だけ利用したいという場合は、1日単位や1週間単位での利用が可能かどうか確認しておきましょう。また、レンタル会社によっては、搬入・搬出や設置・撤去などに別途費用がかかる場合もあるため、料金を比較する際は見積もりに含まれている内容までしっかり確認するようにしてください。

第3位は「什器のデザイン性や品質が高いか」でした。商品や展示の魅力を引き出すには、デザイン性や品質の高い什器を選ぶことが大切です。実際にレンタルできる什器は各社の公式サイトに掲載されているので、求めるデザインの什器があるかどうかをチェックしたうえ、どのような品質管理が行われているかについてもしっかり確認しておきましょう。

第4位は「配送～設置・撤去までお任せできるか」でした。什器の設置や撤去には多くの人手が必要です。下請けの業者に丸投げするのではなく、自社のスタッフが配送から設置・撤去まで一貫して対応してくれるレンタル会社であれば、万が一のトラブル発生時にも迅速な対応が可能になるため、安心して任せられます。

第5位は「デザインや図面作成をお任せできるか」でした。展示会やイベントが初めての方や慣れていない方にとって、どんな什器をレンタルすればよいか分からないということが多いのではないでしょうか。デザインや図面作成の段階からサポートしてくれる什器レンタル会社であれば、イメージに合った完成度の高い商空間を実現できます。

アンケートの結果は以上です。ここからは、什器レンタル会社を選ぶ際にチェックしたいポイントについて、より詳しく解説します。

什器レンタル会社の選び方

イベントや催事、展示会において、什器は空間の雰囲気や来場者に与える印象を大きく左右します。什器レンタル会社によってそれぞれ得意な分野や提供するサービスは異なるため、ここでは最適なレンタル会社を選ぶ際のポイントを詳しくご紹介します。

ニーズに合った什器があるか

レンタル会社を選ぶうえでまず確認したいのが、自社のニーズに合った什器のラインナップがあるかどうかです。ラインナップについては各社の公式サイトやカタログで、提供されている什器の種類や量、そして在庫状況を事前に把握しておきましょう。

たとえば、アパレル関連のイベントであればハンガーラックやフィッティングルーム、雑貨店であればショーケースや陳列棚が必要です。とくに、取り扱う商品と什器のデザインや材質が合致しているかは、イベントの世界観を構築するうえで重要であるため、自社のブランドイメージに合う什器が豊富にそろっているかを確認しましょう。

什器のデザイン性や品質が高いか

レンタル什器のデザインや品質は、来場者に与えるブランドイメージに直接影響します。古くなっていたり、傷が目立ったりする什器は、来場者に不信感を与えかねないため、什器のデザイン性が高いだけでなく、品質管理がしっかりしている会社を選ぶことが大切です。

たとえば自社工場を持っている会社であれば、什器の状態をひとつひとつ丁寧に管理しており、品質の高い製品をレンタルできるため安心です。このように、品質管理が徹底されている会社を利用して、品質の高い什器やデザイン性に優れた什器を利用しましょう。

利用条件や料金プランは適しているか

レンタル料金は、什器のレンタル料以外に、搬入・搬出費用や設置・撤去費用、人件費などがかかることがあります。これらの追加料金は会社によってさまざまであるため、トータルの費用で複数の会社を比較検討するようにしましょう。

また、レンタル期間の設定も会社によって異なります。最低レンタル期間や延滞料金などの利用条件が、イベントのスケジュールや予算に合っているかを確認し、見積もりなどを確認したうえで安心してレンタルできる会社を利用しましょう。

デザインや図面作成も相談できるか

「どのような什器を借りたらよいかわからない」「イベント全体のコンセプトに合う什器を選びたい」といった場合、什器のレンタルだけでなく、イベント全体のデザインや設計まで相談できる会社を選ぶと、よりスムーズに進められます。

ポップアップストアや展示会のブースをどのような設計や見た目にするのかで、来場者のイメージを左右します。このようなブランディングに影響する企画や設計力が高く、予算に応じた最適なプランニングをしてくれる什器レンタル会社を選ぶと、訴求力の高いショップやブースを実現できるでしょう。

配送～設置・撤去までお任せできるか

イベント当日の準備をスムーズに進めるために、什器の配送から設置、イベント後の撤去までを任せられる会社を選ぶのがおすすめです。とくに、什器の設置や撤去を専門のスタッフに依頼できる会社であれば、専門知識が必要な什器であっても運営者の負担を減らし、安心してイベントに集中できるでしょう。

また、すべて自社スタッフが対応してくれる会社を選べば、イベント会場でのトラブル発生時も、迅速かつ的確な対応が可能であるため不安を感じにくいです。とくに設置や撤去は多くの人手や知識が必要であり負担の大きい作業でもあるので、すべて任せられる会社を選びましょう。

対応エリア内か

レンタル会社によっては、対応できるエリアが限定されていることがある点には注意が必要です。とくに、遠方の会場でのイベントを計画している場合は、希望するエリアに対応しているか事前に確認しておきましょう。

なかでも、宅配業者での配送となる場合、自社で設置や撤去を行う必要があるかどうかも確認しておくべきです。せっかく希望に合う什器が見つかっても、対応エリア外で利用できないという事態を避けるためにも、最初の段階で問い合わせをしておくといいでしょう。

什器レンタルの流れ

什器レンタル会社は数多くあり、具体的なレンタルの流れは会社によって多少異なりますが、一般的には、問い合わせから撤去までの流れはいくつかのステップに分かれています。ここでは、一般的な什器レンタルの流れをご紹介します。

まず、公式サイトや電話で問い合わせをします。このとき、レンタルしたい商品の種類や数量、レンタル期間、希望の納品場所や日程などを伝えると、その後のやりとりがスムーズに進みます。カタログに掲載されていないアイテムでも、在庫がある場合があるため、気軽に相談してみてください。

次に、レンタル会社と具体的な打ち合わせを行います。この段階では、イベントや展示会のイメージ、会場のレイアウト、予算などを伝えて、什器の選定を進めていきます。必要に応じて、什器の在庫確認や見積もり、さらにはデザインや図面作成の提案も行われることがあります。

打ち合わせと見積もりの内容に問題がなければ、正式に発注を行います。イベント当日には、指定した場所と時間にレンタル会社のスタッフが什器を納品します。この際、会場内での什器の設置やセッティングも任せられる場合があります。イベントが終了したら、指定の時間にレンタル会社のスタッフが再び会場を訪れ、什器の撤去と引き取りを行います。

このように、什器レンタルは、問い合わせから納品・撤去まで段階を経て進められます。支払いのタイミングなどは会社ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。

商品やサービスの魅力を引き出してくれる什器をレンタルしよう

店舗のイメージや展示する商品のイメージを左右する什器は、ショップやイベントにおいて重要な設備です。設置の仕方や選ぶ什器によっても見え方は大きく変わるため、展示についてのアドバイスや設計からサポートしてくれるようなレンタル会社に依頼するといいでしょう。まずは各会社の公式サイトやカタログなどをチェックし、自社の要望に適した対応をしてくれる会社を見つけてください。